私たちの製品は、ただ“映像を映すための家具”ではありません。大切にしているのは、映像体験そのものが暮らしの質を高める存在になること。映画やスポーツ観戦を楽しむ時間は、日常にささやかな非日常をもたらします。ですが、設置に手間がかかったり、機材が生活空間の美観を損なったりしては意味がありません。だからこそ私たちは、「暮らしに溶け込むデザイン」と「機能性の両立」を追求しました。天然木の温もりや、シンプルで主張しすぎないフォルムは、どんなインテリアとも自然に馴染みます。普段はただのリビングテーブル。でも、映画の時間には一瞬でシアターへ。生活と感動の接点を、家具として提供する。それが、私たちが目指す“暮らしを豊かにする”製品づくりのあり方です。

ホームシアターと聞くと、「特別な部屋が必要」「壁に穴を開けなければいけない」「専門知識がないと無理」といったイメージを持つ人も少なくありません。そうした心理的・物理的ハードルをすべて取り払うことが、私たちの設計思想の原点です。たとえば、プロジェクター収納テーブルは配線・設置不要、置くだけで始められる手軽さを重視。電動スクリーン収納付きテレビ台も、賃貸住宅でも使えるよう、工事不要の構造を採用しています。「映画を観たい」という想いを、準備の面倒さが妨げるのはもったいない。だから私たちは、思い立ったときにすぐ使える家具としてのシアター体験を目指しました。初心者でも迷わず使える導入のしやすさ。それが、私たちの考える“やさしいホームシアター”の形です。

プロジェクターやその周辺機器は、便利である一方で、生活空間の美しさを損ねがちです。大きな機材、露出した配線、無骨なデザイン。だからこそ私たちは、“映像のための家具”ではなく、“インテリアの中に自然と溶け込む家具”を目指しました。例えばプロジェクター収納テーブルには、天然木の質感や優しい木目を活かしたシンプルなデザインを採用。装飾は最小限に抑え、北欧・ナチュラル・モダンなど幅広いインテリアスタイルと調和するよう設計されています。また、テレビ台には傷に強い化粧板を使用し、日常使いの中でも美しさを保てるよう配慮しました。インテリアに馴染むことで、映像体験そのものがもっと身近に、もっと自然に日常に入り込む。“置ける”のではなく、“置きたくなる”。そんな家具であることが、私たちのもう一つのこだわりです。